2017.03.03
【医師に相談】タトゥーを消すには切除とレーザー、どちらがおすすめですか?
タトゥー除去の施術には4つの方法がある
タトゥー除去を行うクリニックのメニューを見ていると、レーザー術、切除縫合術、削皮術、植皮術という4つの方法で患者さんへの治療提案を行っていることがわかります。その中でも手軽にチャレンジできるレーザー治療と切除縫合は、多くのケースで用いられているようです。今回は、この2方法について、「レーザーと切除なら、どっちが良い?」という皆さんの疑問を解消していきます。
多くのドクターはレーザーを推奨しない
さまざまなドクターの執筆記事を見ていると、大半の方が「レーザーよりも切除」と答えている実態に気付かされます。1センチ四方のタトゥーに対して1回10,000円~20,000円ほどで照射できるレーザーは、患者さんにとってお手頃価格でできる治療法という印象があるかもしれません。しかし刺青の色素にレーザーが反応しない場合は、多数回の照射が必要となってしまうため、結果として1センチ四方で10万円強ほどかかる切除と同じぐらいの費用を要する可能性も出てくるのです。
美容クリニックで推奨する切除縫合術とは?
タトゥー除去に用いられる切除縫合術には、単純切除術と分割切除術の2種類があります。皮膚に余裕があり、小さめのタトゥーの場合は、1回の手術で終了する単純切除術が用いられます。これに対して皮膚の余裕がない足首や足の甲、手足の指といった皮膚の余裕が少ないパーツの場合は、たとえ小さなタトゥーであっても2回以上の手術を行う分割切除術を用いるケースが多いようです。
治療の痕が残るのはどっち?
レーザー治療を希望する患者さんは、切除などの方法によって生じる傷痕への不安を強く抱える傾向があります。しかしレーザーによる色素の反応が悪い場合は、完全除去できない状態で刺青が薄く残る可能性もありますので、メスを入れなくても治療の痕跡が残ると捉えた方が良いでしょう。これに対して切除縫合術による傷痕は細い1本の線状となりますので、明らかにタトゥーと認識できる痕が残るレーザーよりも切除を推奨する医師が多い理由も納得だと言えるでしょう。
まとめ
今回は、レーザーよりも切除縫合術が推奨される理由を詳しく解説してみました。タトゥー除去法が多様化する近頃では、複数種類の手段を併用することで患者さんの負担を減らそうと考えるドクターも増加傾向にあります。また多くの美容クリニックでは無料のカウンセリングを実施していますので、まずは傷痕や期間、費用面の不安を話すことからタトゥー除去に向けた一歩を踏み出してみても良いでしょう。
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