2017.10.21
わざとケロイドを作ってタトゥーにする!スカリフィケーションの実態とは?
スカリフィケーションとは何ですか?
刃物を使って皮膚に付けた傷によって、体に模様を施す行為をスカリフィケーションと呼びます。
日本でも多くの若者が行っているタトゥーや刺青は、皮膚に付けた傷から色素を入れて希望のデザインに仕上げる手法です。
これに対してスカリフィケーションは、傷が治る過程で生じるケロイドをわざと利用する少し特殊な施術となっているのです。
ケロイドとは?
スカリフィケーションに欠かせないケロイドは、ケガなどで生じた傷が治っていく過程で、その部分がミミズ腫れを起こしたかのように赤く盛り上がってしまう現象です。
アレルギー反応などによっても生じるケロイドは、普通の傷と比べて自然に治りにくいという特徴があります。
そんな性質を敢えて利用したスカリフィケーションは、敢えてケロイドをつくることによって体に消えにくい模様を残すことができるのです。
スカリフィケーションにはどんな種類があるのでしょうか?
スカリフィケーションには、カッティング、スキンリムーバブル、ニードルスカリフィケーションといったさまざまな種類があります。
カッティングは、皮膚の表面を切り取ることで模様を作っていく方法です。
これに対してスキンリムーバブルと呼ばれるピーリングには、名前のとおり刃物やメスを使って皮膚を剥がしながら面としての模様を作れる特徴があります。
スカリフィケーションのリスクとは?
敢えてケロイドとなるような傷口を作っていくスカリフィケーションには、出血を含めた多くのリスクがあります。
また医師免許のない場所でこの施術を受けた場合、タトゥーと同じようにエイズなどの感染症になることもあるため、注意が必要です。
この他に国内ではまだスカリフィケーションが浸透していない実態がありますので、古くから日本に存在する刺青やタトゥーと比べるとはるかに道具や衛生面などの環境が整っていない実態もあると言われています。
スカリフィケーションの施術で失敗したら?
国内にまだ少ないスカリフィケーションのスタジオや海外で受けた施術で失敗や炎症が生じた時には、傷跡修正のできる美容クリニックに相談をしてください。
リストカットや根性焼き、ケロイドなどの治療可能な美容クリニックの場合、日本では珍しいスカリフィケーションの患者さんにも偏見なく対応をしてくれます。
またこうした模様が皮膚にあると、温浴施設の入館を断られたり、結婚や就職といったライフイベントに支障が生じることもありますので、少しでも若気の至りとも言えるデザインに違和感を覚えた時には早めに相談をした方が良いと言えるでしょう。
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