2017.04.30
タトゥーがあるとガンの精密検査が受けられなくなる!?
ガンの精密検査で生じるタトゥーへの後悔
日本の中で社会的に認められていないタトゥーや刺青を入れた皆さんは、仕事や生活、結婚といったさまざまなシーンで支障や生きづらさが生じやすくなると言われています。
しかしその中でも最近特に重大と考えられているのは、ガンなどの精密検査を行う病院で生じるトラブルです。
今回は、実際にタトゥーの入った人がガンになった事例を解説しながら、より良い対応策について考えていきます。
タトゥーの入った人はガンの精密検査を受けられないのでしょうか?
検査機器の仕組みや刺青施術に用いる色素といった角度から考えると、X線を用いるCT検査やレントゲン、心電図は、「仕組み上、タトゥーが入っていても問題のない検査」と考えられます。
これに対して磁気を用いるMRI検査の場合は、タトゥー色素に入っている微量の金属成分と機械が反応することでチクチクとした痛みや火傷が生じる可能性があるため、一般的な病院では検査に積極的ではない実情があるのです。
仕組みと倫理は別問題
仕組みとして問題がないと判断されるCTやレントゲン、心電図についても、MRI検査と同じように検査を断る病院が多い実態があります。
こうした実情の背景にあるのは、医療ミスを恐れる病院側の姿勢です。
例えば何らかの病気にかかった患者さんに対して「CTならできる」という理由で、検査を引き受けたと仮定します。
しかしこの患者さんの病気が悪化したり、CTだけでは判断ができない場合は、「MRIを含めた今後の検査を行なえない」という状況に至ってしまうのです。
こうした形で患者さんの抱えた病気に最後まで寄り添いにくい実情を考えると、病院側でタトゥーの入った人を断る理由は、医療ミスだけではないと捉えて良いでしょう。
MRI検査が必要なのはガンだけではない
磁気を遣って体の血管や臓器を撮影するMRIは、脳梗塞や心筋梗塞といった生活習慣病でも用いられる機器です。
突然痛みが生じて病院に運び込まれる心筋梗塞や脳梗塞のリスクを考えると、救急車でたどり着いた医療機関でトラブルを起こさないためにも、早めにタトゥーや刺青のない体を作っておくことが理想と言えるでしょう。
もしガン精密検査を含めた疑問や不安でタトゥーへの見方が変わってしまった場合は、刺青除去施術のできる美容クリニックに相談をするようにしてください。
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