2016.09.29
レーザー治療でタトゥー除去する際のメリット・デメリット まとめ
レーザー光を使ったタトゥー除去
タトゥーや刺青の絵柄にレーザー光を照射する除去方法は、皮膚にメスを入れる切除や剥削と比べて患者さんの負担が少ない存在です。レーザーを使ってタトゥー除去を行う際には、ほとんどのケースで麻酔を行いますので「刺青を入れた時のような苦痛」が生じることはないと考えて良いでしょう。小さなタトゥーは数秒で照射が完了し、背中や太ももといった広いパーツの場合は1時間~2時間ほどの治療時間を要するのが一般的です。
レーザーによってタトゥーが除去される仕組みとは?
レーザー照射によってタトゥーが消えるメカニズムには、下記2つの作用が大きく関係しています。
《高熱作用》
レーザー光がタトゥーの色素に当たると、強い熱によって染料が蒸散します。この高熱作用が高いマシンを使うと、レーザー照射直後から刺青の色や絵柄に変化が生じるようです。タトゥー除去施術によって感じる強い痛みは、高熱作用による影響が大きいと考えて良いでしょう。
《衝撃作用》
熱とともに生じた衝撃によって粉砕された染料は、肌の細胞に取り込まれて徐々に体外に排出される形となります。この作用は1回の照射で約半年続きますので、頻繁に美容クリニックに通わなくてもタトゥーを薄くすることはできると言えそうです。
レーザーを使ってタトゥー除去を行うメリット・デメリット
レーザーを使ったタトゥー治療にも、メリットとデメリットの両方があります。
《レーザータトゥー除去のメリット》
レーザーを使ったタトゥー除去を行う最大のメリットは、皮膚を温存できることです。またレーザー照射は1時間前後で終わりますので、仕事や子育てを休めない人でもスケジューリングしやすい存在となっています。全身のタトゥーがある場合は、分割治療も可能ですので、ドクターと相談しながら進めてみてください。
《レーザータトゥー除去のデメリット》
赤、オレンジ、緑、黄色などの染料は、レーザー照射で取り除けないことも考えられます。またレーザーの場合は切除や植皮のように「術後すぐにタトゥーが消える」という即効性はありませんので、長期的に美容クリニックへの通院が必要となる長期戦だと捉えた方が良さそうです。
まとめ
皮膚の温存といった部分でメリットの大きいレーザー治療も、患者さんによっては難点の方が大きいこともあるようです。美容クリニックの中には複数種類の治療法を併用しているところも見受けられますので、ドクターとしっかりカウンセリングを行い、納得の手段でタトゥーを消してみてください。
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