2017.09.06
世界のタトゥー事情をもう一度考えてみる
海外では刺青が社会で許容されている?されていない?
刺青から反社会的勢力をイメージする人の多い日本では、社会におけるタトゥーの許容度が非常に低い実態があります。
これに対してプロスポーツ選手やミュージシャンなどのアーティストが堂々とタトゥーの入った腕や足を露出する海外は、日本で暮らす人たちにとって「国内よりも遥かに刺青の許容度が高い地域なのではないか?」とあこがれを持つ存在となっているのです。
しかし実際は、日本人が思っている以上に世界のタトゥー事情は厳しい現実があると言われています。
アメリカ
刑務所の囚人の98.7%にタトゥーが入っているアメリカでは、日本と同じように刺青の社会的な位置づけは良いとは言えない実態があります。
またラスベガスなどの地域では、タトゥーの入った人に対して二流市民といったレッテルを貼る考え方も未だに残っているようです。
この他に膝と肘から先のタトゥーを入れることを禁じる発表する団体なども増えていますので、働く場所や生活する地域によっては日本以上に厳しい視点が向けられることもあると言えるでしょう。
ホノルル
ハワイ州ホノルルでも、市警で働く警官たちに勤務中のタトゥー露出を禁じる規則ができました。
こうしたルールが生まれた背景には、他州の米軍や警察当局の規定に合わせる考え方があるようです。
また中にはこの取り組みによって警察官全体のイメージアップが図れるという意見もあるため、自由なイメージの高いハワイ州の中においてもタトゥーは未だにネガティブな対象でしかないと言えるでしょう。
イギリス
イギリスでもハワイ州と同じように、ロンドン警察がタトゥーを禁止しています。
またイギリスなどのヨーロッパ各国では、タトゥーをしても問題がないのは、芸能人やアーティストのみという考え方もあるようです。
イギリスの社会では刺青が労働階級のものという固定概念もありますので、新たにタトゥーを入れる人たちにとっては厳しい実態も多いと捉えて良いでしょう。
オーストラリア
タトゥーに対して厳しい判断を行うオーストラリアにおいても、警察官の首や顔といったパーツへの刺青が禁止されています。
また警察官の採用基準の中には攻撃的と判断される身体改造や刺青全般を禁止するルールもありますので、そのデザインや内容によっては自分の希望する職業に就けない可能性も高い実態があるようです。
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