2017.04.20
切除縫縮術の特徴と注意点
タトゥー除去における切除縫縮術とは?
切除縫縮術とは、その名のとおりタトゥーや刺青の入ったパーツの皮膚を切除と縫合で除去していく治療法です。
切除縫縮術の最大のメリットは、どんな色素を使ったタトゥーであっても、確実に除去できる点だと言われています。
また施術に使われた色素やその深さによって効果の異なるレーザー治療と比べて、必要となる費用や期間が最初にわかるというメリットもありそうです。
単純切除縫縮術と分割切除縫縮術の違いとは?
切除縫縮術には、単純切除と分割切除の2種類があります。
1回の切除と縫合で治療の終わる単純切除は、小さなタトゥーや長さはあっても幅の狭い刺青に多く用いられる方法です。
これに対して比較的大きなタトゥーの場合は、2~3回に分けて切除と縫合を進めていく、分割切除が選択される形となります。
分割切除における手術の間隔は、前回の治療によって寄り合わせた皮膚の弾力が回復する半年後が一般的となっており、患者さんの状態次第では2回目まで1年近くかかることもあると言われています。
単純切除縫縮術と分割切除縫縮術はどうやって判断されるの?
例えば上腕外側にある刺青の場合は、腕を真っ直ぐに伸ばした状態で刺青の入っている皮膚をつまむことで「単純切除か?分割切除か?」の判断ができると言われています。
皮膚をつまんだ状態で腕を曲げた時に、強い抵抗が生じない場合は、1回の単純切除で治療ができる可能性が高いと判断できます。
これに対してかなりの抵抗によって腕を完全に曲げられない場合は、ドクターの説明により分割切除縫縮術が選択される仕組みです。
切除縫縮術は3回が限界
将来的に切除縫縮術を考えているなら、この治療法の限界が3回になる実態も頭に入れておくようにしてください。
例えば横幅11cmのタトゥーが上腕にある女性の場合は、平均的な腕まわりの長さが22~23cm前後となることで、現実的に切除縫縮術だけの治療は難しくなります。
またあまりにも大きな刺青については、半年に1回手術を行なえたとしても完了までに4~5年かかる可能性も出てきますので、時間的なことを考えても現実的ではないと捉えて良さそうです。
もし現在タトゥーや刺青の除去を考えていたり、切除縫縮術に興味をお持ちでしたら、ネットの情報だけで判断せずに、刺青除去を得意とする美容クリニックに相談をするのが堅実だと言えるでしょう。
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