2017.12.30
機械彫りと手彫りにおけるタトゥー除去の違いとは?
手彫りによる刺青とタトゥーの特徴
手彫りの施術では、皮膚に刃物や針で傷を作り、肌の深いところにある真皮層に染料を染み込ませる作業を「手」で行います。
インクや墨汁が使われる手彫りの場合、デザインに合った多彩な色を出すために、金属成分の入ったものが皮膚に入ることもあります。
また手彫りの場合は、何本かの針を束ねた道具を使って施術を進めていく方法が一般的のようです。
浸透圧によって染料が蓄えられたこの針を手で動かしながら皮膚に刺していくと、その隙間からインクが流し込まれて真皮層に沈着していく仕組みです。
機械彫りによる刺青とタトゥーの特徴
手彫りと基本的な原理は同じとなる機械彫りでは、タトゥーマシンを使って作業を進めていきます。
タトゥーマシンというのは、モーターや磁石の磁力による回転運動で針が高速で上下する仕組みの機械です。
このマシンにデザインや目的に合った針を付け替えることにより、お客様の要望に合った絵柄を描ける形となります。
約2mmの深さまで針を刺すタトゥーマシンの場合、手彫りと比べて皮膚の深いところまで色素が沈着する傾向が高いようです。
手彫りと機械彫り、タトゥー除去における違いとは?
美容クリニックでタトゥー除去をする時、カウンセリングをするドクターが患者さんに対して「手彫りですか?機械彫りですか?」と質問することは基本的にありません。
しかし刺青除去施術においては、色素が沈着している層が深いほど、作業が難しくなる実態があるようです。
こうした形で沈着の深さと作業工程に大きな関係のあるタトゥー除去においては、一般的に手彫りの方がスムーズにデザインを薄くできる傾向が高いと考えられています。
沈着が深い・広いタトゥーの場合は2つの手法を組み合わせる
例えば、肩~腕までに入った大きなタトゥーが機械彫りだった場合は、まず削皮法を使って皮膚表面を削る作業を行います。
その後にレーザー照射を行うと、機械彫りならではとも言える沈着の深さが解消されて、効率よく色素の破壊ができるケースもあるようです。
また美容クリニックではこの他に、切除法や植皮法といった幅広い治療法を取り扱っていますので、まずはタトゥー除去に詳しいドクターに患部を見てもらいながら治療方針を決めてみてください。
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