2016.10.10
深すぎる施術はNG!アートメイクと刺青、タトゥーの違いとは?
刺青とアートメイクは目的が異なる
アートメイクと刺青、タトゥーの違いは、「色素を入れる深さ」と「目的」です。色鮮やかなデザインで知られるタトゥーや刺青は、「模様や装飾を皮膚に入れること」が目的となります。これに対してアートメイクは、「薄くなりがちな眉やリップラインを濃く美しく見せること」が主目的となるため、この両者は似ているようでいて全く異なる特徴があるのです。そんなアートメイクは、汗によってメイクが流れてしまうアスリートなどにも施術を受けている人が多い存在となります。
刺青とアートメイクは深さも違う
その人の眉の生え方やメイクのトレンドに合わせて施術を行うアートメイクは、比較的浅いところに色素を入れていきます。これに対してタトゥーは、一生モノとして絵柄を入れていくため、肌のターンオーバーによって色褪せが起きないように皮膚の大変深いところに施術をするのです。
刺青のように消えないアートメイクはできない?
その名のとおりメイクの一種として行うアートメイクは、4~5年で消えるからこそ、その人の顔の特徴や化粧のトレンドに合わせたメンテナンスや調整が行えるメリットがあると言われています。そんなアートメイクを刺青と同じ深さで施術してしまうと、「傷が回復するまで外を歩けない」といった状況が生まれてしまうのです。またアートメイクの場合は、目元や口元といった皮膚の薄いデリケートなパーツに施術を施していきますので、痛みやトラブルを回避するために「わざと浅い部分に施している」という考え方もあるようです。
深いところにアートメイクを行うスタジオも増えている
アートメイクの除去でクリニックを訪れる患者さんの皮膚を診察すると、タトゥーとほとんど変わらない深さで施術が行われているケースが大変多いことに気付かされます。深すぎる場所に入った色素は、タトゥー除去とほとんど変わらないレーザー照射を行う必要がありますので注意が必要です。また大変デリケートな目元や口元にタトゥー並の深さでアートメイクを施すと、皮膚のトラブルが増大することも考えられますので、スタジオの評判や口コミなどを確認してから依頼をするのが理想と言えるでしょう。スタジオで施されたアートメイクに「気にならない」とか「肌が腫れている」といったトラブルが生じた場合は、タトゥー除去のできる美容クリニックに早めに相談をするようにしてください。
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