2017.05.02
タトゥーや刺青で献血NG!その理由とできるようになる期間はいつ?
タトゥーのせいで献血を断られた!
タトゥーを入れた方々の体験談の中には、刺青を入れたことによって「これまで趣味や社会貢献として行っていた献血ができなくなった!」という話が大変多く見受けられます。
こういった話に対して都市伝説と楽観的に考える方々もいるようですが、実際に日本赤十字社のサイトを見てみると、「6ヶ月以内にタトゥーを入れた方は、肝炎などのウイルス感染の可能性が否定できないため、献血をご遠慮いただいています」と書かれているのです。
また中には、都道府県によってはタトゥーを入れてから1年間を献血のできない期間と設定しているところもあるという記事も見受けられますので、刺青の入った人に対する日本赤十字社の対応はかなり厳しいと言えそうです。
ウイルス感染って一体何のことを言っているの?
タトゥーや刺青を入れた方々に多い感染症の中には、B型肝炎、C型肝炎、HIV(エイズ)などが挙げられます。
患者数が日本人の1%と言われているB型・C型肝炎については、急性肝炎や肝臓がんといった肝臓の病気に大きく関係する感染症です。
これに対してエイズの場合は、死亡率の高さで世界的に危険視されていますので、こういった疾患にかかる可能性の高いタトゥーの入った皆さんが献血を断られる理由も納得できると言えるでしょう。
献血ルームではピアスの穴あけもNGとしている
日本赤十字社のサイトでは、タトゥーや刺青だけでなく、6ヶ月以内にピアスの穴あけを行った方や、海外旅行者、海外で生活をしたことのある方についても、献血の受け入れについて厳しい基準を設けています。
ボディピアスなどのピアッシングは、ニードルなどを使ってタトゥースタジオで行われることもあります。
またニードルや刺青を彫る際に必要な用具などの消毒や取替を徹底しなければ当然感染症のリスクも高まりますので、献血ルームでピアスについても厳しい基準を設ける理由も納得だと言えるでしょう。
タトゥーや刺青を入れたら血液検査を
タトゥースタジオの杜撰な衛生管理によって生じる感染症を防ぐためにも、刺青やタトゥーを入れ終えた直後に血液検査を行うようにしてください。
こうした検査で早い段階で肝炎やエイズの感染が発覚できれば、肝臓などに多大な病気が生じる前に治療をスタートすることができます。
またタトゥースタジオの衛生管理については、施術を受ける側がチェックできない実情もありますので、刺青による肝炎やエイズといった病気に巻き込まれないためには、施術を受けないのが最も良いと言えるでしょう。
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