2016.06.01
日本の温泉や銭湯でタトゥーや刺青のある人が入場拒否される理由
昔の日本では刺青が罪人の証だった
日本の温泉施設やプールで「タトゥーや刺青をしている人は入館お断り」にする背景には、「古い時代に刺青が刑罰の一種だった」という歴史が大きく関係していると言われています。
また1948年までの日本では刺青全般を非合法としていたため、合法になって70年近く経った今の時代でも、ネガティブなイメージが消えない実情があるのです。
刺青の禁止によってネガティブなイメージが強くなった
明治時代に刺青が禁止されてからは、貴族組織への忠誠心という意味で暴力団関係者が多く刺青を入れるようになりました。
また禁止されている刺青を敢えて自分の皮膚に入れることによって、周囲との差別化や威嚇という効果が得られるため、暴力団の中だけで刺青文化が発展していったのです。
温泉施設やプールでタトゥーや刺青を禁止する理由とは?
温泉施設やプールなどのレジャー施設でタトゥーや刺青の入った人の入館を拒否する背景には、「一般のお客様との間にトラブルを起こされたくない」といった施設側の想いがあると言われています。
また多くの若者がファッション性の高いタトゥーをしている今の時代は、「刺青とタトゥーの境界線がわかりにくい」という問題もあるため、大事をとりたいと考える施設側はどんな小さなタトゥーであっても入館禁止にせざるを得ないという実情を抱えているのです。
東京オリンピックによってタトゥー規制が変わる?
東京オリンピックによってたくさんの外国人観光客が日本を訪れることを想定して、タトゥーや刺青OKとする浴場が少しずつ増えてきています。
人気宿泊施設・星野リゾートの中には、タトゥーを隠せるシールを貼れば温泉への入浴OKとする旅館もあるため、「刺青=反社会的組織の象徴」とも考えられていた日本でも少しずつ寛容な風潮が増えてきているようです。
しかしどんなに施設側で「入館OK」とすることができても、日本人に染み付いているタトゥーや刺青への偏見は消えません。
また若い女性や子供の中には「刺青=怖いもの」と捉える方々も多く存在しますので、誰の目も気にせず自由に温泉やプールに入るためには、「タトゥーや刺青のない皮膚に戻すこと」が最も堅実な方法と考えて良いでしょう。
刺青除去手術ができる美容クリニックでは、無料のカウンセリングで私生活の悩みを含めた相談ができますので、まずは問い合わせをすることから行動を起こしてみてください。
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