2016.09.30
英研究者の数理モデルで判明!15年後に崩れるタトゥーデザインもある!
タトゥーデザインが15年後に消える!?驚愕の研究報告とは?
彫ったばかりの頃は色鮮やかなデザインとなるタトゥーも、キャンバスである人間の肌老化が進むうちに、どんどん絵柄が崩れていく研究結果が数学専門誌「Mathmatics Today」に発表されました。この研究を行ったのは、ロンドン大学で流体力学を教えるイアン・イームズ准教授です。タトゥーに使われる染料の粒子が時とともに移動することを数理モデル化したイアン・イームズ先生は、「どんなタトゥーのデザインが長持ちするか?」とか「タトゥーが20年後にどんな形に変化するか?」を予測できたことを専門誌に発表したのです。
研究によってわかったタトゥー染料の分散とは?
鉛、水銀、鉄、カドミウムで作られるタトゥー用インクは、鋭い針によって肌の深いところに置かれていく仕組みです。健康な皮膚は肌内部にある老廃物などを代謝しようと頑張る傾向があるため、その結果としてせっかく入れたインクが分散して色褪せが生じてしまうのです。イアン・イームズ先生の研究によると、タトゥーの変化に大きく関係する分散は、患者さんの肌質、年齢、日焼けの有無、インクの色と種類、タトゥーのサイズによって大きく異なるようです。
プロの彫り師ならタトゥーや刺青の分散を予測できる?
長年プロとして活躍している彫り師なら、「分散の起こりやすい人・起こりにくい人」といったレベルの判断はできると考えられます。しかしデザインや施術を得意とする彫り師は、皮膚や流体力学の専門家ではないため、イアン・イームズ先生のような精度のたかい分析をすることはできないのです。また依頼者の中にはタトゥー施術後のケアをきちんと行わない方々も多く存在しますので、どんなに腕の良い彫り師であっても20年後のタトゥーについては予測不可能と捉えた方が良いでしょう。
肌老化や分散によってタトゥーのデザインがおかしくなった場合は?
肌老化によってタトゥーや刺青の色やデザインに変化が生じた場合は、「美容クリニックで行われている除去手術をするか?」もしくは「そのまま一生付き合い続けるか?」しか対処方法はありません。彫り師の在籍する一般のスタジオでは、数十年経ったタトゥーの補正は基本的に行っていませんので、トラブルが生じた時にはタトゥー除去を得意とする美容クリニックに相談をするようにしてください。
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