2017.09.06
日本に流通するタトゥーインクが規制に触れ、皮膚ガンになる可能性もある
タトゥーインクの危険性に関する報告
欧州化学物質庁では、ヨーロッパで流通している多くのタトゥーインクに有害物質が含まれているというレポートを発表しました。
皮膚の表面を傷つけてこうしたインクを注入すれば、皮膚がんやアレルギー性の症状が起こるリスクが高まります。
またその中でも最も有害な成分が含まれているのは「赤」であり、次いで「青」、「黒」、「緑」にも皮膚の健康を害する可能性が高いことが報告されています。
こうした形でタトゥーインクの実態調査を行なった欧州化学物質庁では、こういった商品や施術に対して規制すべき存在だと警告をしているようです。
日本で販売されているタトゥーインクの実態
日本の大手通販サイトで販売されているタトゥーインクについても、有害な成分を使っている可能性があります。
例えば、商品情報の中で「植物原料のみ」とか「オーガニック素材のみ」といった記載のあるそれなりに高いタトゥーインクの場合は、製品表示が正しければ安心できる要素は高いと言えそうです。
これに対して、原産地や原材料の一切書かれていない驚くほど安い価格のタトゥーインクの場合は、体に有害な成分を配合している可能性が高いと考えられるのです。
また安価な料金でタトゥーを入れる彫師は、コストを抑えるために安くインクを仕入れている傾向もあるため、施術を受ける側が自分で色素選びができない以上、刺青を入れること自体に高いリスクが潜んでいると捉えた方が良いでしょう。
厚生労働省ではタトゥーインクの規制をしているの?
日本の厚生労働省では、流通しているタトゥーインクに対して今現在のところ特別な規制は行なっていません。
しかし海外輸入のタトゥーインクの中には、日本の規制に触れる化学物質を含む商品が存在する可能性はゼロではないという認識があるようです。
タトゥーインクの規制がない日本は、海外から安いインクを大量に輸入して、リーズナブルな料金で刺青を入れられる状況にあると考えられます。
しかしこういった海外インクに多くの化学成分が入っていれば、それだけ皮膚ガンやアレルギーなどの病気にかかるリスクが高いと考えられますので、施術を受ける際には注意が必要です。
またタトゥーによって有害成分を皮膚に入れ続けることは体に良いことはないとも考えられますので、少しでも健康被害などの不安を抱えている場合は早めに美容クリニックに相談をして刺青を消すことを検討した方が良いと言えるでしょう。
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