2016.10.23
きれいな傷跡を求めるなら真皮縫合によるタトゥー除去がおすすめ
切除法を使ったタトゥー除去は縫合法がたいへん重要
刺青の入った部分の皮膚を切り取る切除法は、平均でも1年~2年ほどの治療期間を要するレーザー治療と比べて、「早くタトゥーを消せる方法」として定評があります。
タトゥー除去治療の技術が進歩した近頃では、そんな切除法の仕上がりをきれいにできる「真皮縫合」という縫い方が多くのクリニックで導入されるようになりました。
今回は、傷痕の回復の部分で患者さんを悩ませることの多い切除法について、真皮縫合を活用するメリットやその手順などを徹底解説していきます。
タトゥー切除法における真皮縫合とは?
タトゥー切除法で用いられる真皮縫合は、仕上がりの目立ちにくさで定評のある縫合方法のひとつです。
真皮縫合と対比される存在としては、皮膚の外側から傷口を縫っていく表皮縫合が挙げられます。
真皮縫合を行う最大のメリットは、抜糸が必要ないことです。真皮縫合の場合は溶ける糸を使って皮膚の内側を縫っていくため、多くの患者さんの悩みの種になりやすい「縫い目跡」や「傷跡」が残りにくい利点があるのです。
真皮縫合の方法と手順とは?
きれいな仕上がりで定評のある真皮縫合は、タトゥー切除実績の豊富な医師だけができる大変難しい縫い方です。この方法を用いて刺青除去する場合は、まず色素の入っている深い部分まで皮膚組織の切り取りを行います。その後、皮下組織~真皮層の部分に糸を挿入することで、組織同士が上手く噛み合うように縫い合わせをしていくのです。縫合の際には、張力によって引き攣れが生じることを防ぐために、皮膚に余裕をもたせることも欠かせません。また皮膚表面から傷口が裂けることを予防するために、仮留め的な意味合いで表皮縫合を併用することも手順のひとつとなっています。
真皮縫合を使ったタトゥー切除後の経過とは?
この方法で手術を行った後は、まず1~2週間経ったタイミングで仮留めを行っていた表皮縫合で使った糸を抜きます。術後の赤みや腫れについては徐々に落ち着いていきますので、表皮縫合のみで対応した時よりも遥かに回復が早いと考えて良いでしょう。一般的な患者さんの事例を見てみると、タトゥーが存在していた頃のような柔らかい皮膚に戻っていくようです。
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