2017.12.10
オロナインはどんなタイプの傷跡に効果的?リスカにも使える薬ですか?
家庭の常備薬・オロナインで傷跡が消えるって本当ですか?
1969年から日本の多くの家庭で使われるオロナインH軟膏は、傷跡を消すために効果的な薬として、さまざまな個人ブログなどで紹介される存在です。
またオロナインに注目する美容メディアが増える近頃では、この薬を使ってニキビや肌荒れを治す方法も話題になりつつあります。
今回は、リストカットなどによって生じた傷の治療にオロナインを使いたいと考えている皆さんと一緒に、この薬剤の特徴について詳しくチェックしていきます。
オロナインはどんなタイプの傷に効果的な薬なの?
オロナインのホームページでは、下記5タイプの症状について使い方に関する詳しい説明を記載しています。
・あかぎれ、しもやけ、ひび
・擦り傷、切り傷
・軽い火傷
・ニキビ
・水虫
こうした形でメーカー側が公開する情報を見てみると、「切り傷に分類されるリストカット跡にもオロナインは効果的なのでは?」という疑問が生まれます。
オロナインの効果とは?
次に配合成分からオロナインの作用について見ていくと、殺菌・保湿・美容の3効果が多くのブログで紹介されていることに気付かされます。
クロルヘキシジングルコン酸塩液を主成分とするオロナインには、この他に保湿効果の高いワセリンやグリセリンも含まれているようです。
こうした形で殺菌成分の強いオロナインは、リストカットや根性焼きによって負った傷の殺菌にも効きそうな薬のように思えます。
しかし常駐菌の中には傷の修復や皮膚を健康に保つ働きを持った種類も存在するため、消毒薬の塗り過ぎによって逆に治りが悪くなってしまうこともあるようです。
また市販薬のオロナインは、軽い傷に効果的な存在となりますので、なかなか血が止まらないほど深いリストカットの傷などには不向きと捉えた方が良いでしょう。
オロナインよりもワセリン
実際にリストカット跡のケアをする人の中には、殺菌成分が強いオロナインよりも、保湿効果の高いワセリンで十分という意見を言う方々も見受けられます。
傷跡をワセリンなどで保湿をすることで治癒力を高める湿潤療法は、皮膚科などの医療業界でも注目されつつある存在です。
しかし皮膚や傷に関する専門知識のない皆さんが適当な方法で湿潤療法を行うと、高い効果が得られないこともありますので、注意が必要です。
また敏感肌などの皆さんが自己判断で市販薬を使った場合、肌荒れなどのトラブルが生じるリスクもありますので、少しでも不安要素がある時には美容クリニックに相談をした方が確実だと言えそうです。
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