2016.08.26
タトゥーがあると献血や輸血ができないって本当ですか?
タトゥーによって献血や輸血が断られることもある
タトゥーによって生じる生活面の支障の中には、「献血や輸血ができなくなる」といったことも挙げられます。タトゥーや刺青を入れるリスクを詳しく説明しないスタジオのお世話になると、献血や輸血に関することを知らないまま施術を受けることになるため、後々になって「こんなはずじゃなかった!」とショックを受ける方々も多く存在するようです。今回は、これからタトゥーを入れようと考えている皆さんと一緒に、献血や輸血を断られる理由や実情を確認していきます。
タトゥーを入れた人への献血センターの対応とは?
日本赤十字社のホームページの中では、刺青やタトゥーを入れたばかりの人たちに対して、「6ヶ月間は献血を遠慮してもらう」といったことを注意事項として書いています。また同じページの中には、「6ヶ月以降は、問診医の判断によって協力をお願いする」といった内容もありますので、コンディションによっては「献血NG」と判断されることもあると言えるでしょう。また地域によっては、献血のできない期間を1年にしているところも存在するため、「半年を過ぎたからといって、必ずできるようになるわけではないこと」を頭に入れておくべきだと言えそうです。
輸血ができない状態は家族への迷惑にもなる
家族や友人知人といった大事な人が交通事故などに遭った時、タトゥーを入れたばかりの人たちは、輸血への協力も病院から断られます。これは、不衛生な環境でタトゥーや刺青を入れた人たちの中に、「C型肝炎やHIVなどのリスクがある」という理由によるもののため、「輸血や献血によって病気の人を助けたい」という想いがあるなら、施術をしないことが理想と言えるでしょう。
タトゥー施術後に血液検査をする人たちも増えている
タトゥーを入れた人中には、自分の体に問題がないことを確認するために、施術後の血液検査を行う方々も多く見受けられます。この検査でC型肝炎やHIVの疑いが晴れれば、自分自身も堂々と生きられるかもしれません。しかし献血センターや病院では、それぞれの機関が定めた一定期間は「血液検査の結果があっても献血はNG」とする傾向があるため、注意が必要です。少しでもリスクを回避しようと考える医療機関の実情を考えると、「自分の血液で病気の人を助けるためには、タトゥーを入れないことが理想」と捉えた方が良いでしょう。
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